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カービィの次回作はSwitchで出る予想の3つの根拠(4/13追記)

 2017年3月現在、『星のカービィ』シリーズは『星のカービィ ロボボプラネット』が最新作となっています。2017年は星のカービィ生誕25周年であり、既に25周年記念オーケストラコンサート、カービィのおたんじょうびかい、カービィのプププなペイント日和、星のカービィ プププ★トレインなど数多くのイベントの開催が予告されており、『カービィ』シリーズの新たなゲームの登場を待ちわびるのもおかしな話ではありません。

 今回の記事では、その『カービィ』シリーズの次回作はNintendo Switchで出るという予想の根拠をあげたいと思います。根拠は出しておりますが、当然ファンの予想でしかないためご了承ください。

4/13…この予想は完全に外れましたが、元々の基礎知識としてあった「カービィハンターズのディレクターは東藤 由実氏」については後に確定しました。驚きを与える会社の予想は簡単にはいきませんね…。

把握・開発・時期

 この予想をそれらしいものにするにはいくつかの根拠が必要になります。

  1. 星のカービィの開発元であるハル研究所がSwitchを把握している
  2. Switchでソフトを開発している
  3. 仮にハル研究所が開発しても無理が起きないスケジュールになっている

2が完璧に証明できれば3は必要ありませんが、2がエビデンスとして弱ければ3は必要になります。この把握、開発、時期の3つの根拠が必要になります。

把握の根拠

 Nintendo Switchについてハル研究所は把握していると強く言えます。そもそもな話、Switchの開発にハル研究所が関わっているからです。

実はハル研究所では、今回の Nintendo Switch の開発に、本体システムの一部であるWEBブラウザコンポーネント、Mii(似顔絵)ライブラリ、ゲーム向け開発環境・開発ツールなどの開発で参加しております。ちなみに、WEBブラウザコンポーネントは、Nintendo Switchのニンテンドーアカウントとの連携、Nintendo eShop、画面写真のSNS投稿等の機能に使われています。

出典:祝発売!Nintendo Switch | ハル研ブログ | ハル研究所

特にゲーム向け開発環境・開発ツールなどの開発に参加しているのが大きなポイントです。Switchの性能、仕様を詳しく把握しているのはそのハードでソフトを出す際に大きなアドバンテージとなるからです。

開発の根拠

 情報を積極的に公開するハル研究所ですが、次のソフトを何のハードで開発しているかをペラペラ口に出すような情報管理が疎かな会社ではありません。そのため、確信的な根拠はありません。ですがいくつかの弱いながらも、無碍には出来ないエビデンスが3つあります。

 まず、『カービィ』シリーズのディレクターとして知られる熊崎 信也の個人サイトに存在する日記(正確には"週記"ですが)にはこのような記述があります。

最近、色々な方とお会いする機会があるのですが、本当仕事に身が入りますよね。東京への移動予定が増えた事もあって、
試しにSwitchを持ち出してみましたが、快適です。

出典:KR Menu

 熊崎 信也はハル研究所の山梨開発センターで仕事をしており、東京へは旅行や出張などを目的に行っていると考えられます。しかしこれだけでは何も分かりません。大事なのは次のエビデンスの、東京開発センターとその作品です。

 ハル研究所の東京開発センターの最新作は『タッチ!カービィ スーパーレインボー』(以下、『タチカビSR』)です。この作品はWiiUで発売され、これが現状WiiUで新規開発された唯一のカービィとなります。このWiiUで発売したというのが重要な点です。Nintendo SwitchはWiiUからの移植が比較的容易であることがGDC2017の講演で判明しております。

まず,移植のしやすさだが,Wii Uと同様に「Nintendo SDKがSwitchの標準の開発環境である」(堂田氏)ことが,ポイントだったとのこと。そのため,ソースコードレベルでは,Wii U版とSwitch版は,ある程度の互換性が保たれているらしい。 

出典:[GDC 2017]開発者が語る「ゼルダの伝説 BotW」のとてつもなく自由なゲームプレイはこうして実現した - 4Gamer.net

 先程紹介したディレクター熊崎は『タッチ!カービィ スーパーレインボー』の開発には深く関わっておらず(スペシャルサンクスで登場しましたが)、WiiUにおける開発経験はありません。そのため熊崎がSwitchでカービィに携わる場合にはSwitchとある程度の互換性を持つWiiUでの経験を持つ東京開発センターに赴く必要があります。つまり、熊崎という人物の経歴と、WiiUとSwitchの関係、東京開発センターの立ち位置の3つが合わさってようやく、非常に弱いレベルでの「Nintendo Switchで開発している根拠」が生まれるのです。当然ながら、この形では反論も生まれます。「いくらカービィシリーズの中心人物でもある熊崎が東京への出張が増えたからといって、それがSwitch開発を保証する訳では無い。あくまでも別の業務で本社に行っているとも考えられる」と。

時期の根拠

 そこで重要なのが時期です。最初3つ目の根拠を挙げたときに、「ハル研究所が開発して無理が起きないスケジュールになっている」と言いましたが、ここで同時にSwitchで登場する、逆に3DSでは登場しないと証明しなければ、開発の根拠はエビデンスとして確立できません。まず先にSwitchで登場する時期の根拠を挙げましょう。

 ハル研究所には山梨、東京に開発センターがありセンター同士の協力もありますが、ゲームの核の部分、つまり企画や監修に携わる同社の社員は基本的にどちらかに固定されています。(協力・調整する任天堂社員は例外です) そのため『カービィ』シリーズの作品は大雑把ですが山梨製・東京製で分けることが出来ます。詳しい説明は省きますが『あつめて!カービィ』以降の作品はこのように分けられます。

  • 『あつめて!カービィ』[NDS](2011/08/04)…東京
  • 『星のカービィWii』[Wii](2011/10/27)…山梨
  • 『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』[Wii](2012/07/19)…山梨
  • 『星のカービィ トリプルデラックス』[3DS](2014/01/11)…山梨
  • 『カービィファイターズZ』『デデデ大王のデデデでデンZ』[3DS](2014/07/23)…山梨
  • 『タッチ!カービィ スーパーレインボー』[WiiU](2015/01/22)…東京
  • 『星のカービィ ロボボプラネット』[3DS](2016/04/27)…山梨

 ご存知の通り、WiiUは2017年1月31日に生産を終了し、任天堂のハードでゲームを出す場合は3DS、New3DS専用、Switchの三択となりました。開発スケジュールを考えると2017年以降に出しやすいのは2016年に最新作を出したばかりの山梨より、東京だと言えます。そして東京では山梨とは異なり、3DSの開発経験が全くないため生産終了したWiiUとソースコードのレベルではある程度の互換性を持つSwitchに出すのが自然です。

 では3DSでは登場しないと証明できそうな根拠は一体どこにあるのか? それは『ロボプラ』の大質問会の熊崎の回答にあると筆者は考えました。

開発は『デデデ大王のデデデでデンZ』などのタイトルと平行しつつ、2年以内に完成させました。

出典:星のカービィ ロボボプラネット大質問会!回答編のまとめ - Papen's Piling

何故わざわざ「2年以内」と回答する必要があったのでしょうか。ファンは開発スピードを速めることには特に関心を持っていません。では、熊崎はこの「2年以内」という言葉をどこから貰ったのか?普通に考えるとハル研究所の上層部でしょう。『星のカービィ ロボボプラネット』(以下、ロボプラ)は2016年に発売しましたが、2014年7月23日に発売した『カービィファイターズZ』『デデデ大王のデデデでデンZ』と並行して開発したことを考えると、この「2年以内」は結果を見るとかなりギリギリなゴールだったと言えます。では、上層部は何故そんな無茶を言って、3年を超えてはいけないようにディレクターに言ったのでしょうか?

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任天堂と密接な関係を持つハル研究所がSwitchを開発の早期から知っていたと言い切るのは難しくない。

 最大の理由はNintendo Switchの存在と言えます。Switchは2017年1月13日の東京ビッグサイトで行われたプレゼンテーションで発売日を明かされましたが、把握の根拠が示すようにハル研究所はSwitchの開発に参加していました。現場レベルでの関係を持つ以上、上層部は発売日のことは当然把握しているでしょう。豪華なゲーム体験を携帯できるSwitchのコンセプトは現在のカービィシリーズの中心ハードである3DSと競合し得、Switchが登場した後に、3DSで作品を出した場合の訴求力は登場前に比べ維持しづらいと考えられます。質を維持し、丁寧な作品作りをするハル研究所の開発スケジュールではそのことを見越した上で『ロボプラ』を2年以内に終わらせたと言えます。なお、同社のもう1つのシリーズである『ハコボーイ!』シリーズも最新作『さよなら!ハコボーイ!』がSwitch発売の約1ヶ月前に世に出ています。

以上の3つの根拠

  1. ハル研究所はSwitchを早期から把握している
  2. 代表的なディレクターである熊崎はSwitchと近いWiiUの開発経験が無く、その彼が東京への出張予定が増え、東京開発センターにはWiiUの開発経験がある。
  3. スケジュールを見ると次は東京開発センターで出た方が論理的で、『ロボプラ』を2年以内に開発するという方針と、3年目の2017年にSwitchが登場した情勢を踏まえると3DSでさらに出すのはハル研究所にとって難しい。

を持って、筆者はNintendo Switchで『星のカービィ』シリーズの次回作が登場すると予想します。

2つの回答

  ですが、この根拠だけでは導き出される回答が大きく2つに分かれます。

  1. ディレクターは熊崎ではない誰か、東京を中心に早期に出るSwitch、あるいはSwitch/WiiU向け作品
  2. ディレクターは熊崎か彼の元にいたアシスタントディレクターなど、相対的に山梨を中心に数年後に出るSwitch向け作品

 1は『タッチ!カービィ スーパーレインボー』の開発陣を維持・発展させたケースです。新たなプロジェクトではありますが、WiiUでの開発で磨かれたノウハウやリソースを駆使して元々WiiUであったものをSwitchに移植、あるいはSwitchで1から制作するというものです。前者の場合、登場する作品は元々WiiUをハードとして開発したものになります。時期的に2017年に間に合う可能性もありますが、東京開発センターはいわゆる王道カービィを制作していませんので外伝の色合いが強くなります。そのため、記念年をあえて外す可能性もあります。

 2は山梨+東京という『星のカービィWii』の開発陣に似たケースです。これはSwitchに向けた作品で、熊崎の東京出張はその開発に向けた会議だと解釈しています。何故なら、その会議はまだ始まりに過ぎず、企画書や仕様書もこれから制作されると想定しているからです。この場合2017年の発売はまず不可能です。

よって、筆者の予想は「カービィの次回作はSwitchで、考えられるケースは2つ。しかしどちらも2017年には出なさそう」となります。そもそもハル研究所の2016年はゲーム制作ではなく、イベント運営や会場との調整、広報、オーケストラに向けた会議、Switchの仕様把握に力を注いでいたとも判断しています。常に全方位で攻勢を行うには強力な、そして効率的なロジスティクスが確立され、豊富なリソースが無ければ達成できませんが、ハル研究所にはそれは不足していると思います。あくまでもハル研究所は中小企業なのですから。