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Papen's Piling

自分が興味を持った事柄に関するまとめ TwitterID:Papen_GaW

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『Undertale』プレイ時に抱いた雑な感想(ネタバレまみれ)

『Undertale』プレイ時に抱いた感想をざっと書きました。あくまでも感想ですので正しくない部分もあります。今回は以下の3つに分かれています。

  1. 1周目…Nuetralルート
  2. 2周目…True Pacifistルート
  3. 3周目…Genocideルート

ネタバレしかありませんので本作を遊んでいない方は見ないで下さい。

まぁ、未プレイの方が感想を見るとは思えませんが…

 

1周目(N)

 フラウィーの暴力的なチュートリアルの後にあまりにも優しい(ルインズを抜ける際に厳しい一面も見せるが)トリエルのチュートリアルを受けるたので、感情が混乱した。掴みとしては素晴らしいと思ったが、結局それは「チュートリアルは親切」という不文律を破ったというショックに過ぎない。綺麗な紙を最初破る時は印象付けられるが、その後何度破っても最初のよりは印象が薄い。「あぁ、また破られたな」としか思えないからだ。

 現状の把握とLoveとEXPの真の意味を知る。RPGを構成する上でゲーム的には重要だが、ストーリーとしては絡まないEXPをここまで利用するとは思っていなかった。ラスボスについては凄まじい憎悪が湧いたので、ヨレヨレの花となった時は倒してしまった(ゲーム上これはあまりよろしくない行為だということは後で知った)。

 ゲームオーバーとなるたびにアズゴアを主人公を励ますが、その時彼は「決意を抱き続けるんだ」と言う。決意が何を意味するのか彼は知っているのかも知れないが、そのことについては彼の口から明かされることはなかった。

 このルートを終えた時、筆者はこのゲームに魅力を感じなかった。自分はアクションゲームで育ってきた人間なので「自分の関与できない部分で決着をつける」というスタイルには拒否反応を示す。RPGでまともなプレイ経験があるのは実は『MOTHER2』や『ゼノブレイドクロス』ぐらいしかない。そのため、6人の人間のソウルがフラウィー撃破の直接の原因となったラスボス戦は何も面白くなかった。ただただ疲れた。

2周目(P)

 アルフィスの"真"の実験が判明し、フラウィーがクソ花と呼ばれるぐらい醜い花となった原因が理解できた。ソウル無しに決意を注入するとここまでなるとは驚いた。エンディングについてはとにかく平和的だった。ただ真研究所で判明した、アスリエルが人間に対して抱いた感情は引っかかった。その人間はアスリエルを利用していたのだろうか…?
 また、アルフィスがなかなかの汚点を持つキャラだったことが理解できた。Undertaleの二次創作イラストで彼女単体のもの(CPは多いが)があまり出てこないのはこのせいか…?実際メタトンのようにそうするしかなかったという訳では無く、彼女の性格としての問題なので已む無しか。
 モンスターと会話するために戻ることを放棄してしまったため、アスリエルが何故花となったか本人に聞きそびれた。これについては4周目で聞いておきたい。

3周目(G)

ここだけかなり文量が多い。それだけ印象に残ったということだ。

 初端からあの"クソ花"フラウィーに「みんなをそっとしておいて」と言われた時はグッと来たが、勿論無視。これも効率良くやるためなのだから仕方無いと考え、虐殺ルートへ。特にホラー演出などは無かったため後ろを向くようなことは起こらなかった。2周目でアンダインとデートした際に彼女はパピルスのことを「笑顔のまま殺されるのがオチだ」と評していたが、彼女の分析通り、パピルスは手が塵まみれの主人公を信じ続けながら塵と化した。この時サンズが加勢しなかったのが不可解だったが。また、これについては証拠を押さえていないが、ボスに与えるダメージ量がどんどん上昇しているように見えた。アンダインが決意を抱いてヒーローとなった時、自分は悪役だと再確認。
 それ以降特に注目することはなかったが、ニューホームで突如赤字のナレーションが組み込まれるようになった。これは誰の発言だ? そして本物のナイフとロケット(ハートのロケットと最初のメッセージで表示されたため、バグったかと思った)を手に入れた時まるで前から身に着けていたかのようなことを口走った時は特に訝しんだ。ともかく、ニューホームから玉座の間までの間のフラウィーとの会話でこのルートのメインディッシュの前、前菜を味わった。
 フラウィーもかつては主人公のようにセーブ、ロードの力を持っていた(Nルートのように)ため、それをいい事に活用しようとしていたが、実験の影響もあり結局皆を殺す方向へ転換することになった。その時の言い訳は「ぼくには何が起こるか知る義務があるからやっているだけだ」と。まるで、全てのルートを味わうためセーブロードを繰り返す我々のように。続けてフラウィーは「何が起こるかただ観ているだけの狂人」、もっと言えば「自分でやる勇気も無いくせに、ただ結末を知りたがるゴミ共」よりはマシだと。プレイヤーを上手く表していていいなと思った。実際、こんなルートをやろうとするにはそれぐらいの言い訳を用意しなければならない。しかし会話の終盤、フラウィーはいきなり怖気づく。自分が殺されるのを恐れているかのように。正直あのクソ花があそこまで怖がっているのは想定し得なかったのでこっちも困惑した。
 そして、玉座の間に行くための廊下でサンズとの最終決戦を迎えることになる。「俺と最悪な一時を過ごす気はないか?」と。次に彼は「すまんな、奥さん。これだから、約束なぞしたくなかったんだ」と言った。パピルス戦の時サンズが駆け付けなかったのはパピルスと似たような約束を彼は守っていたからなのかも知れない。約束を破るということは兄弟を裏切ることだと、彼は考えていたのかも知れない。そうでなければ、ここまで主人公(とどめを刺したのが彼かはこの時点で怪しかったが)の殺戮を許すわけがない
 彼はいきなり最強の攻撃を繰り出し(自論も交えながら)、攻撃を完全に回避するというターン制RPGの掟を破壊し(最初のフラウィーのチュートリアルのように)、セーブロードを繰り返す主人公に対しては「それを身を持って味わう者達」としての率直な意見(と言っても議論のためではないが)をぶつけた。彼は努力を嫌がっていたが、セーブロードで潰されることに関して彼はやりたくなかっただけなのかも知れない。パピルスとのデート時、家に量子物理学の本があったがろくに仕事をしない、"ただの"怠け者だったらそんなものを置くわけがない。彼は異常に対して大真面目に調べ、研究していたのだろう。
 最後に彼は「何もしない」必殺技をぶつけた。このゲームはターン制であり、ターンが変わらなければいつまでも勝つことも負けることも出来ない。究極の持久戦だ。サンズは最強の攻撃を回避し、その後の攻撃にも耐え続けた主人公(?)に勝てる見込みは無いと悟ったのだろう。サンズについて「典型的な最強キャラ」だの「最弱の英雄」と評する意見は見てきたが、個人的にそれらの意見はサンズの一面しか見ていないと思う。典型的な最強キャラと言っても彼はロードに関してはまだまだ不完全な知識しか持っていなかったし、最弱ならば決意を抱いたアンダインを凌駕する攻撃は出せなかったし、英雄ならこんな回りくどいやり方はしない。彼はあくまでも「超越した力を独学で一部は習得することに成功した、大事な仲間の約束はギリギリまで守ろうとするモンスター」であった。
 アズゴアの前に行った時、花は泣いていた。この花はフラウィーのことだろう。そう思いながら画面を見るとアズゴアは主人公(?)を人間ではなくモンスターと思っていた。一体どんな顔をしていたのか。こちらが手を下さずに彼に致命的な一撃を加えると、今までのルートと同じようにフラウィーは彼を倒した。しかし今までのように嘲笑うことは無く、「おねがいぼくを殺さないで。」と懇願するのみだった。フラウィーに与えられた攻撃は今までのものよりはるかに重く、多く、そして冷酷だった。彼が塵になることすら許さなかったのだから。
 次に画面に出てきたのは主人公と酷似した、しかし顔が少し微笑んでいる人間だった。彼は自分の力を死の淵から起こしてくれたことを感謝していた。この力はEXPなどのステータスの上昇、数字の増加によって上がっていったことを説明した。数字の上昇…この世界では効率性と残虐性を上げる(プレイヤーのやり方が外部の世界に影響を及ぼしている)という意味を持っていたのだろう。その数値、つまり「Level Of ViolencE」や「EXecution Point」、「Stats」の上昇でその不気味な笑顔を見せる人間の力が外部に影響を及ぼせるようになったと。

 味わったものとしてはGルートが最も多かった。何故Pの後Gなのか、分かったかも知れない。個人的にここまでメタフィクション、ゲーム上では必要だがストーリーには絡まない要素を利用した作品は見たことがなかった。特にメタフィクションを単なるギャグや隠し味ではなく、ゲーム上の要素と徹底的に絡めたことについては個人的にお見事だと思った。ただ…それらについて評価を下せたのは全てのルートを終えてから、もっと言うと今までに積み上げてきたものを全て壊してからだった。Gルートの最後、もっと言えばその後の再起動まで体験してやっと『Undertale』におけるメタフィクションの意味が分かるのだ。自分がNルートをクリアした時不満だったのは、その部分の説明不足を意図的にしていたからであろう。