Papen's Piling

主にコンシューマーゲーム会社を調べる所

ハル研究所の○世代

 2018年01月23日に発売された太田出版による『CONTINUE Vol.51』ではハル研究のスタッフが大々的に特集されました。そこではハル研究所社員を3世代に分けてそれぞれの世代から当時のことをインタビューする形で記事が展開されました。

CONTINUE Vol.51

CONTINUE Vol.51

  • 作者: DEVILMAN crybaby,永井豪,湯浅政明,GAME OF THE YEAR,ハル研究所,ポプテピピック,上坂すみれ,吉田豪,アユニ・D(BiSH),カレー沢薫,押山清高
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2018/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 会社を世代に分けて論じるのは非常に面白いと感じ、こちらでもハル研究所が年を通じてどのように変わっていったかを表してみたいと思いました。

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スタッフ便覧:熊崎信也


 ハル研究所社員で今最も話題の人の熊崎信也に関する記事はいくつか出してきましたが、記事が非常に読みづらかったので一から制作し直しました。

 以前のスタイルとは異なり、対象スタッフがどのようなことをしてきたかを作品別で振り返り、その情報にすぐ辿り着けるよう出典や参考記事を配置する形になりました。非常に簡素ですがこちらのほうが把握しやすいと思います。

熊崎信也が行ってきたこと

入社時

  • 新人研修恒例のグループワークで3Dモデリング、テクスチャ、アニメーション、マップ、インフォ、タイトル、エフェクトとデザイナーの仕事を担当(出典:新人研修2002 vol.2
  • グループワークでキャラクターのボイスアクトも行う

デザイナーとして

カービィのエアライド
タッチ!カービィ

ディレクターとして

 ディレクターになりますと熊崎自身がやったのか、それとも他のスタッフが行ったのかはっきりしなくなります。そのため作品の特徴をリストアップする形になります。

星のカービィ ウルトラスーパーデラックス

出典は『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』開発後記 vol.3からですが、半分弱スクロールしないと記事が見られませんのでご注意下さい。

  • アニメーション枚数を増やすが、動作自体はさらに俊敏に
  • 読み込みとテンポに配慮した3Dムービーを導入
  • ゲームモードを7から10以上に増やす
  • コピー能力の再調整
  • 元作品の要素を生かした再創造(ギャラクティックナイトやマルクソウル)

ちなみに『USDX』時点では音楽面の言及はありません。

星のカービィ Wii~星のカービィ トリプルデラックス
  • TDXのビッグバン、ロボプラのロボボアーマーと続く派手な演出である「スーパー能力」の採用
  • サウンドスタッフとの徹底した二人三脚
  • Miiverseにおける積極的な発信(参考:Miiverse魚拓 カテゴリーの記事一覧 - Papen's Piling
  • ディメンションミラーとのリンク
カービィファイターズZ、デデデ大王のデデデでデンZ
  • TDXでの本格的活躍に続くデデデ大王がラスボス、主人公を務める
  • 対戦ステージ、きせかえに見られるファンサービス

ゼネラルディレクターとして

星のカービィ ロボボプラネット
星のカービィ スターアライズ

スカイリムの種族別人口統計

 スカイリムなどThe Elder Scrollsシリーズには様々な種族がいます。そうなると個人的にスカイリム全体である種族はどれくらいいるのか、割合はどの程度なのかという所が気になってきます。そこで今回は『The Elder Scrolls Ⅴ:Skyrim』のNPCについて調べていきます。

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UESP Lore:タイバー・セプティム[2018/02/17]

 こんにちは。このブログは当初はハル研究所、星のカービィシリーズ関係の記事を投稿し続けてきましたが①記事に出来るものが粗方無くなった、②ハル研究所自身が情報発信に積極的になったため記事にするまで必要な情報が増えたことにより記事投稿が無くなっていました。元々興味を持ったことをまとめる場所ですので『The Elder Scrolls Ⅴ:Skyrim』Nintendo Switch版配信を契機に再び活発化したThe Elder Scrollsシリーズ(以下、TES)の世界への探求欲を反映させた記事を今回は書きました。

 今回はThe Unofficial Elder Scrolls Pages、UESPというTESのwikipediaのタイバー・セプティムの記事を翻訳していきます。何故UESPなのかと言いますと①過去のブログでそれを翻訳していたから*1、②wikipediaのように感情的な記述が比較的少ないので出来が安定しているからという2つの理由があります。そのため記事の前半は翻訳、後半は個人的な考察を述べる形となっています。

Lore:Tiber Septim - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)

 対象はタロス信仰の元であるタイバー・セプティムの記事です。非常に有名な人物ですが非常に謎が多い方です。第一紀のようなエイドラとデイドラとエルフとエルノフェイが平然と交じる世界ではなく、既に神話は終わりある程度信憑性のある歴史が紡がれるはずの時代の最重要人物でありながら種族すら不明のこの男を見ていきましょう。

*1:今は放置されているManor's Book Caseにあります。出来は酷いものです

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ハル研の2018年は「仕込みの年」

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 2017年より、ハル研究所は謹賀新年として今年をどういう年にしていくのか、三津原敏現社長のスピーチを通して発信しています。

www.hallab.co.jp

そこで三津原氏はこう述べています。

「今年はひとりひとりが例年にない脳みその使い方をして新しいことをどんどん実現し、ハル研を代表する年にしていきましょう!新しい展開を楽しんでいきましょう!」 

太字は筆者独自

この発言通り、2017年はハル研史上類を見ない沢山の製品・企画に溢れた年となりました。

『星のカービィ』シリーズ25周年としては

  • 『みんなで!カービィハンターズZ』
  • 星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート
  • 『カービィのすいこみ大作戦』
  • カービィのスイーツパーティー
  • 『カービィ バトルデラックス!』 

それ以外には

  • 『さよなら!ハコボーイ』
  • PasocomMini MZ-80C
  • 『はたらくUFO』

 が世に出ました。他会社との企画でも

  • 星のカービィ プププ☆トレイン
  • カービィのプププなペイント日和
  • ユニクロ×ハコボーイ!
  • ローソンの星のカービィ キャンペーン2
  • ワンフロアまるごと 25thミュージアム
  • シャクレル カービィ

とそれに伴うグッズ販売が2017年を彩りました。では2018年はどうなるのか。答えは既にタイトルにありますように「仕込みの年」です。

 

www.hallab.co.jp

「昨年はたくさんの成果を世の中に出していくことができました。春にはカービィの新タイトルの発売を控え、カービィ25周年も大団円を迎えようとしています。さあ、今年は仕込みの年です。みんなでパワーをためていきましょう!」

太字は筆者独自

 この後、広報の帯金氏は次のように補足しています。

発売ラッシュだった昨年と比べると数では少なくなるかと思いますが、今年もみなさまのご注目をいただけるよう、全社一丸となって励んで参ります。また、みなさまに新しい驚きと楽しさをお届けできるよう、個人でもチームでもしっかりとパワーを蓄えていきます。
本年もハル研究所をどうぞよろしくお願いします。 

太字は筆者独自

 そのため、2018年に世に出る作品・企画は2017年に比べて少なくなるでしょう。とはいえ既に今春には『星のカービィ スターアライズ』が控えております。躍進を続けるNintendo Switchに遂に星のカービィシリーズも到来する状況は、コラボ企画が近年増加したといえども、核はゲーム制作で成り立つこの会社に大きな刺激となるでしょう。今後もハル研究所の動向に期待していきたい所です。

『カービィ バトルデラックス!』スタッフリスト考察

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 2017年11月30日に『カービィ バトルデラックス』(以下、バトデラ)が発売されました。いつも通り勿論スタッフリストを回収し*1、その考察を行っていましたが中々面白いものであったため記事にしました。

<忙しい人向け>

  • 『参ドロ』ディレクターの浜村崇がリードゲームデザイン
  • 『タチカビSR』にはなかったUIデザインが設けられる。
  • 大原 萌がリードサウンドとなる初の作品
  • 向江 康弘、神山 達哉、東藤 由実など大物揃いのスペシャルサンクスは、コラボとして?
  • ゼネラルディレクターは後半に来ており、スタッフリストがその作品への関与の度合いで順番が変化している説が大きく浮上

*1:今回はストーリーを最後までクリアしないと見られませんでした。東京HAL研任天堂合作の作品は基本的にこの形です。山梨HAL研のようにすぐ「クレジット」からは見られません。

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【魚拓】カビファZ以降のスタッフルームのお話まとめ(その他社員編)

 今回はMiiverseに設置された『カービィファイターズZ』『デデデ大王のデデデでデンZ』以降のスタッフルームに存在する、熊崎信也以外のハル研究所のスタッフによるお話のまとめです。

今回も全ての出典のリンク先がarchive.orgで保存されたものとなっています。

他のmiiverseの魚拓記事はこちらからも飛べます。

dougin-1809.hatenablog.jp

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dougin-1809.hatenablog.jp

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